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【実験】生の検索キーワードをGoogleアナリティクスで覗いてみよう

Key Points

  • Scroll To Textの文字列をGoogleアナリティクスに記録することが可能(ただしブラウザ依存あり)
  • それを使って強調スニペットに表示されたURLをクリックしたユーザーを特定することが可能
  • 元々強調スニペットが表示される回数自体が少ないため、網羅的なデータにはなりにくいことには注意
  • コンテンツSEOを行っているサイトでは使える指標になる可能性あり
    例)あるキーワードの検索意図に的確なコンテンツが提供できたとき、その検索意図を持ったユーザーに次のコンテンツを提供できているか、など
  • ある程度工数をかけると、
    • 強調スニペットに表示された文章
    • 強調スニペットが表示された時の検索意図及び検索キーワード

    を確認することが可能

Googleアナリティクスと検索キーワードの略歴

その昔、GoogleアナリティクスではGoogleの生の検索キーワードをみることができました。

現在も一部確認できる検索エンジンはありますが、多くの検索エンジンはSSL化と同時に、流入先サイトから検索キーワードを隠すように仕様変更をして今に至っています。

検索キーワードはGoogleサーチコンソールでみる

2020年8月現在、一般的にGoogleアナリティクスでGoogle検索のキーワードを確認する場合、Googleサーチコンソールとの連携で、個人情報が含まれない状態に加工された検索キーワード(検索クエリ)を確認することができます。

これだけでも十分に有益な情報なのですが、データを詳しく見ていくにあたり、いくつかの課題に突き当たります。

  • 検索キーワードで流入したユーザーの、サイト内の行動まではわからない
    例:あるキーワードで流入したユーザーが、次に読むべきコンテンツにたどり着いたのかがわからない
  • 検索キーワードのデータに掛け合わせることが可能なディメンションが限られている
    例:ページタイトルが掛け合わせられず、ひと目でキーワードごとのページの内容がわからない

生で見られるのは強調スニペットに表示された文章

Google検索から渡される情報としては、「URLに渡されるScroll To Textの文字列」≒「強調スニペットに表示された文章」があります。

今回はこれを使って、生の検索キーワードを知ることができるのか、実験します。

強調スニペットとは?

  • Google検索結果で、検索キーワードに対する回答を表示させる機能。
  • 検索結果に表示されるのは、検索キーワードに対して端的に解説しているウェブページの一部の文章が表示される仕組み。

Scroll To Textとは?

  • Google Chromeに実装されている、URLのテキストフラグメントとして記述されたテキストまで自動スクロールさせる機能。
    例:https://www.principle-c.com/#:~:text=サービス概要 (ChromeまたはEdgeで閲覧すると「サービス概要」まで自動スクロールされ、文字がハイライトされます)
  • 主にGoogle検索で強調スニペットの表示結果のURLをクリックした際、強調スニペットに表示された文章まで自動的にスクロール・ハイライトさせる目的で実装された模様。
  • 現在、ChromeとEdgeで実装されていることが確認できている。

日本語の技術仕様説明はこちらがわかりやすいです。
Scroll To Text Fragment と :~:text | blog.jxck.io

2020年8月25日現在、Googleサーチコンソールでも検索結果のパフォーマンスレポートでURLを絞り込むと、表示回数など閲覧することが可能になっています。

レポート上でクリック数は全て0となっていましたが、本記事の実装で同期間比較をした場合のScroll to Textを含むページビュー数(クリック数)は21となっており、Googleサーチコンソールではあくまでプライバシーに配慮した処理済みのデータが表示されるようです。

このScroll To Textの情報をGoogleアナリティクスで記録する手法について、Googleタグマネージャで有名なSimo Ahava氏がツイートしていますので、実装したい方はそちらを参考にしてみてください。

https://twitter.com/SimoAhava/status/1273654215882215425?s=20

実装構成は下記のようになっています。

  • Googleタグマネージャを使ってGoogleアナリティクスタグを実装している想定
  • URLがScroll To Textの情報を含むとき、GoogleアナリティクスタグのカスタムディメンションとしてScroll To Textのデータを送信する
  • データが溜まった時点でGoogleアナリティクスのデータを確認し、Scroll To Textで閲覧された際にハイライトされる文章を確認する

検索意図を探ってみる

「Googleの強調スニペットが表示された時に入力されていたキーワード」
≒「実際に検索されたキーワード」

ですが、Googleは類語や誤字を補正した上で検索結果を表示するため、生の検索キーワードそのものを特定することは技術的に不可能です。

しかし少なくとも、

  • 実際の検索キーワードに限りなく近いキーワード
  • Googleが解釈したユーザーの検索意図

をScroll To Textから得ることは、下記の要領で可能そうです。

地道にキーワードを入力して正解を探してみた

上記の実装を当サイトに行った上でGoogleアナリティクスのデータを見ると、意外と強調スニペットのリンクをクリックしているユーザーがいることがわかります。

この中の1つを例として取り上げてみます。

ハイライトされた文章から察するに、検索意図は「サーチリフト測定調査の出稿条件」と推測できます。

ただしこの時点では推測でしかないため、その検索意図が当たっているかどうか、実際にGoogleでキーワードを入力して「答え合わせ」をしてみます。

検索キーワード:サーチリフト測定調査 最低出稿期間

見事に強調スニペットが表示されることが確認できました。どうやら検索意図は当初推測したものと合致していたようです。

結論:頻出するScroll To Textに利用するのが現実的

上記では運良く簡単に検索意図の答え合わせができました。

一方で以下のような場合、答え合わせは徒労に終わってしまう危険性もあります。

  • 強調スニペットの文章が長く、どこが知りたい部分なのか特定しづらい場合
  • ハイライトされた文章が普遍的(自社サイトに特定的ではない)な内容で、検索意図を推測しづらい場合

よって、出現頻度が高いScroll To Textや、商材との関連性をどうしても知りたいものに絞って利用するのが現実的な利用方法と思われます。

まとめ

今回の実験では、以下の2点が確認できました。

  • 生の検索キーワードに近いキーワードがわかること
  • 検索キーワードの検索意図が答え合わせできる場合があること

「生の検索キーワードを知る」ことに費やす時間帯効果はそれほど高くはないように思われ、ビジネス的汎用性・実用性はさほど高くはないようです。

ただし一歩引いてSEO視点で考えた場合、「強調スニペットに表示されたリンクがクリックされた回数」という新たな視点の指標を獲得でき、興味深いデータが取得できるとも言えます。

なぜなら強調スニペットを見たユーザーは、検索結果ページの強調スニペットを見ただけで満足する可能性があり、その意味でサイトにとって検索エンジン流入を減少させる要因になっている可能性がありますが、これを可視化する方法は少ないためです。

またGoogleサーチコンソールのデータと比較しても、より実際に近しいクリック数を得るためにはこのような実装を行う必要がある、と言えそうです。

強調スニペットが表示される ≒ 情報を探しているキーワード(インフォメーショナルクエリ)が多いと想定されますので、コンテンツSEOを行っているサイトには有益な情報になるかもしれません。

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