Tableau バージョン2022.4で、新機能「シート単位のデータソース置換」が実装されました。

この記事では、その概要や使用例、メリットについて紹介します。

データソースの置換とは(従来機能)

Tableauの標準機能として「データソースの置換」は既にありました。端的に言えば「新しいデータソースと古いデータソースを入れ替える機能」です。

公式の記事ではこのように説明されています。

データソースの置換とは

ワークシート内で使用されているフィールドが、新しいデータ ソース内の対応するフィールドへのマッピングのためにリダイレクトされます。ユーザーが元のデータ ソースで作成したフィールドは、新しいデータ ソースにコピーされます。元のデータ ソースに含まれていないフィールドは、古いデータ ソースを置換する前に、新しいデータ ソースに手動でコピーして貼り付ける必要があります。

データ ソースの置換 – Tableau より引用

ダッシュボードの作成中にデータソースの変更は充分起こりうる事象なので、この機能はTableauにおいて必須とも言うべき機能でした。今回のバージョンアップによりこの機能はより柔軟性を増しました。

従来のデータソースの置換を実行してみよう

目的

「2020年代更新前」「2020年代更新後」という2つのExcelファイルを準備し、「2020年代更新前」で作成したワークブックを「2020年代更新後」で置換します。

準備物

Excelファイル

  • 2020年代更新前
  • 2020年代更新後

ワークシート

  • カテゴリ別_利益推移:カテゴリ別の利益の推移をエリアチャートにしたもの
  • 年別_比較:年別の売上と利益の比較をカテゴリ別にしたもの

■Excelファイル:2020年代更新前

■Excelファイル:2020年代更新後

■ワークシート:カテゴリ別_利益推移

■ワークシート:年別_比較

手順

①「2020年更新後」のデータソースを追加

②シートの編集画面>データソースのメニューバー>データソースの置換…

③現在に「2020年更新前」置換に「2020年更新後」がある事を確認し「OK」

すると、

年別_比較

カテゴリ別_利益推移

2つのシートが2020~2022年から2023~2025年の表示に変わりました。つまり1度のデータソースの置換が全てのシートに適用がされたという事です。

要注意:従来は全てのシートへ影響を考慮しなければならなかった

従来は1つのデータソースを置換するとワークブックで使用しているデータソースそのものが置換される為、影響範囲に注意が必要でした。

これに関して、Tableau Communityでは前々からシートごとにデータソースを置換したいという意見が出ていました。

そして今回「シート単位のデータソース置換」が実装されました。

【新機能】「シート単位のデータソース置換」とそのメリット

2022.4の新機能の紹介ページにおける説明はこちら。

シート単位のデータソース置換

複雑な手順を踏まずに、選択したデータソースをワークシートのレベルで差し替えることができます。これまではデータソースを差し替えると、そのデータソースを使っているワークブックの全ワークシートに変更が適用されていました。これからは自由度が増し、表示しているワークシートでのみデータソースを変更するようにも指定できます。

Tableau 2022.4 の新機能 – Tableau より引用

前項でご説明したとおり、従来のデータソースの置換はワークブック全体へ影響していたのに対して、今回からは シートごとに置換できるようになりました。

「シート単位のデータソース置換」の実行方法

目的

前項のワークシートに対し、「シート単位のデータソース置換」を用いて下記データソースを個別に設定します。

ワークシート データソース
カテゴリ別_利益推移 2020年更新後
年別_比較 2020年更新前

 

準備物(※→ 前項と同様)

※前項をご参照ください

手順

①シート「カテゴリ別_利益推移」の編集画面 > データソースのメニューバー>データソースの置換… を選択

②現在に「2020年更新前」、置換に「2020年更新後」が選択されていることを確認し「現在のワークシートのみを置換する」にチェックを入れて「OK」

③各シートとデータソースの組み合わせが想定通りであることを確認

「年別_比較」のデータソースは「2020年更新前」

「カテゴリ別_利益推移」のデータソースは「2020年更新後」

メリット:テンプレートを元に拡張開発の手間が削減

新機能「シート単位のデータソース置換」の登場によって、1つのテンプレートから複数のバージョンのシートを作成する手間の削減がされました。上記の例でいうと、さらに新しい年度を含んだファイルを同じシートの構造で作成する時にこの機能が役立ちます。ぜひ使ってみてください。

まとめ

この記事ではTableau バージョン2022.4で新たに実装された新機能「シート単位のデータソース置換」について、その概要や使用例、メリットについて紹介しました。

Tableauはユーザの意見を取り入れて進化し続けており、今回ご紹介した機能は、ユーザの意見交換サイトTableau Communityにて挙げられた意見が実装されたものです。弊社ではそんなTableauの扱い方を基礎からお伝えするトレーニング事業を行っております。皆様からのお問い合わせをお待ちしております。

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浦雅治

関西学院大学 商学部卒業。前職は生活用品メーカーでSalesfoceの保守運用を担当。2022年2月より株式会社プリンシプルへ入社。Tableau Certified Associate Consultant保持。

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