Excel形式での出力機能が追加

少し前の話ですが、先日、Tableau Prep BuilderでExcel形式によるファイル出力が可能になりました。

Microsoft Excel ワークシートへの抽出を作成する|Tableau Prep ヘルプ

ヘルプにはこのように記載されています。

Tableau Prep Builder バージョン 2021.1.2 以降でサポートされています。この出力オプションは、現在 Tableau Server や Tableau Online ではサポートされていません。

フロー データを Microsoft Excel ワークシートに出力するには、新しいワークシートを作成するか、既存のワークシートにデータを追加・置換できます。以下の条件が適用されます。

  • 対応しているファイル形式は Microsoft Excel .xlsx のみです。
  • ワークシートの行はセル A1 から始まります。
  • データを追加したり置換する場合、最初の行はヘッダーと見なされます。
  • ヘッダー名は、新しいワークシートを作成するときに追加されますが、既存のワークシートにデータを追加する場合は追加されません。
  • 既存のワークシートの書式や式は、フロー出力に適用されません。
  • 名前付きのテーブルや範囲への書き込みは、現在対応していません。

動作確認からバージョンによる差を発見

念のため、Excel形式出力の動作を確かめてみました。

バージョン2021.1.1(2021/01/09リリース)では、出力タイプはhyperとcsvしかありません。

バージョン2021.1.2(2021/03/25リリース)では、上記に加えて…xls?

公式ヘルプには、「Microsoft Excel .xlsx のみ」と書いてあります。どちらが正しいのでしょうか。検証のために、上記フローを実行してみたところ、出力されたファイルはxlsx形式でした。ということは、公式ヘルプの記述は正しいものの、画面上の表記が正しくない状態ということが分かります。

こちらについてはTableau社側も早々に修正を行っており、12日後にリリースされたバージョン2021.1.3(2021/04/06リリース)では、xlsの表記がxlsxに修正されています。

Excel形式で出力を行いたいものの何かの事情でTableau Prep Builderを最新バージョンまでアップデート出来ない場合、上記をバージョン検討の参考にしていただければ幸いです。

バージョンによっては他の機能にも差がある

ところで、前回の私の記事の中でもTableau Prep Builderの仕様により一部データ整形が上手くいかない可能性について触れました。その例の一つ「分割機能の上限」(新しいバージョンでは解消済み)も一緒にご紹介したいと思います。

このようなデータがあるとします。

625,789,555,789,555,711,555,633,625,633,625,711,625,789

550,789,411,789,411,711,411,633,550,633, 550,711,550,789

626,588,558,588,558,510,558,432,626,432,626,510,626,588

このデータをTableau Prep Builderで「,」を区切り文字として分割したい時、これが入力ファイルであれば最初の処理で14列に分割してくれます。ですが、これがクリーニングステップの途中だった時、バージョンによって分割の上限が存在した時期があります。

下の画像は、バージョン2019.1.1(2019/01/10リリース)の画面です。

14列に分割されるはずが、10列しか存在しません。

この仕様がいつ修正されたのか確認を試みたところ、現在ダウンロード可能な中ではバージョン2019.1.4(2019/04/02リリース)で解消されていることが確認できました。

このようにTableau Prep Builderではバージョンによって仕様の細かな差が存在します。

バージョン更新のすすめ

日々の業務を行っていると、ソフトウェアの更新をつい怠ってしまうことはよくあります。とはいえ、基本的には新しいバージョンへの更新をおすすめします。

もちろんセキュリティポリシー上自由に更新が行えない環境であることもありますし、最新のバージョンでは既存環境に不具合が生じたり、バグがある場合もあります。

しかし、新しいバージョンでは「バージョンの末尾が変わっただけ」でも業務フローの効率アップにつながる機能追加がされていることもあります。出来なかった&うまく行かなかった処理も、最新バージョンでは解消されていることもあります。

このようなメリット・デメリットを理解した上で、可能な場合は新しいバージョンへ更新するといいでしょう。

まとめ

この記事ではTableau Prep Builderのバージョンによる差の具体例をご紹介しました。機能不足や不具合に困った際には、バージョンによる差があることを頭の片隅に入れておくと役に立つかもしれません。

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上村栄

大手電機グループのICTサポートベンダーにてフィールドエンジニア・研修講師として従事。その後、店舗・商業施設等の人流解析を行うベンチャー企業にてプリセールス&設計・導入担当を経て、プリンシプルに入社。

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