はじめに

新型コロナによる緊急事態宣言の発令、そして、それにともなう自宅での自粛。その影響でこれまで通りの勤務ができないビジネスパーソンの方も多いものと思います。そんなとき、どんなことをして時間を過ごしたらよいでしょう?

家族と過ごす、自宅でできる運動をする、本を読む・・・

いろいろな過ごし方はあるかと思いますが、誰にとっても間違いのない時間の使い方が「学ぶ」だと思います。学んで、新たなスキルを身に着け、アフターコロナに備える。そこで身に付けたスキルを使って仕事の幅を広げてゆくということです。

そこで、4月中旬、プリンシプルの社員の有志10人程度の皆さんに向けてオンラインでSQLトレーニングを実施してみました。この記事ではその顛末を報告します。

なぜSQLなのか?

私が教えられるスキルは、Google アナリティクス、Tableau Desktop、Tableau Prep、Exploratoryなどありますが、なぜ、今回の社内トレーニングのお題にSQLを選んだのでしょうか?

それは、SQLがすべてのビジネスパーソンにとって、今や、必須のスキルになってきている。特にデータを扱うプリンシプルの社員の皆さんにとってはその重要性は非常に高いはずだと考えたからです。

では、なぜ、SQLが重要なのか、それは以下の3点に集約できると思います

  1. データが大型化しているので、エクセルやスプレッドシート、BIツール等で取り込むより先に「前処理」が必要になるシーンが増えている。
  2. Google アナリティクスやSalesforce、Pardotなどのツールが提供してくれている「分析機能」では他の人より深いインサイトを得ることはできず、ツールが吐き出す生データを自分で分析する必要がある。
  3. Tableauやデータポータルを学ぶことでSQLが果たしている特定の機能をツールに肩代わりしてもらうことができるがSQLこそが最も汎用的なスキルである。(Tableauが入っていない会社はあるけれど、リレーショナルデータベースを使っていない会社はない)

オンラインハンズオンSQLトレーニングの実際

オンラインという受講者の顔が見えづらい環境で、しかも、受講者の方には実際にSQL文を書いてもらうハンズオンという形式でしたが、結果、受講者の方には大変好評で、オンラインでもSQLのハンズオントレーニングが成立するということが分かりました。

冒頭の1分だけ、トレーニングの雰囲気をお伝えする動画を共有します。

オンラインSQLハンズオン(1時間)で触れた内容

前提条件を付けない、つまり「今日初めてSQLに触れた人でも受講できる」というレベル設定をした講座でしたが、予定の1時間でどこまで講座を進めることができたのでしょうか?

当日のアジェンダを以下に掲載しますが、この内容をすべて実施することができました。
最後は2つのテーブルをJOINしたうえで、集計関数で集計をしています。
1時間の進捗としてはなかなか良い思います。

オンラインSQLトレーニングを実施

R8というのは正式名称を「R8アカデミー」といい、プリンシプル創業から続いている毎週火曜日18時からの社内勉強会のことです。

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1) shop_purchasesテーブルの確認

 カラムとレコードの確認
 データ型の確認

2) SQLを書いてみよう

 ★列の取得
  1.全カラム、全レコードの取得
  2.purchase_id、quantity、sales_amountの3列だけ
  3.purchase_id、quantity、sales_amount、sales_w_tax(sales_amountの1.1倍)
  4.purchase_id、quantity、sales_amount、unit_price(sales_amount/quantity)

 ★制限されたレコードの取得
  5.shop_idが1のレコードだけ全カラム
  6.shop_idが3かつ、quantityが2以上の全カラム
  7.購入日が2018年1月だけ全カラム
  8.shop_idが、1か、3か5のみ全カラム

 ★並べ替えを使ってみる
  9.ソート:全カラムをsales_amountの少ない順
  10.ソート:全カラムをsales_amountの多い順
  11.ソート:全カラムを、sales_amountの多い順、同じ金額であれば、購入日の古い順

 ★集計関数を使う
  12.shop_idごとの売上金額の合計
  13.月別の売上金額の合計
  14.shop_idから、2を除外する
  15.shop_idごとの月別の売上の合計

 ★JOINをしてみよう
  16.customersテーブルの確認
  17.shop_purchasesとcustomersテーブルをJOINする

 ★JOINしたテーブルに集計計算を行う
  18.都道府県別の売上の合計

オンラインSQLハンズオンを受けてみたい?

上記の社内向けトレーニングで、オンラインハンズオンでのSQL講座が成立することが分かりましたので、社外に向けて展開しています。

ご興味のある方は、ぜひ、こちらのページからお申込みください。

また、自社のトレーニングに採用したいという場合のご相談も承っています。こちらのお問合せフォームからお問合せください。

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木田和廣

早稲田大学政治経済学部卒。取締役副社長。カスタマーサクセス室室長。チーフ・エバンジェリスト。

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