ホリデーシーズンは1年のうちでもっともイベントが多く、忙しくなるマーケティング担当者は、入念な準備が必要です。ホリデーショッピングは多くの人が予想するよりも早く始まるため、顧客の動向を理解し、それに応じて戦略を調整する必要があります。

「eコマースのトレンドに合わせたキャンペーン」から「プロモーション戦略の最適化」まで、米国のホリデーシーズンのマーケティングには多くの課題があり、また多くのチャンスもあります。

この記事では、米国のホリデーシーズンを最大限に活用するために、すべてのマーケティング担当者が知っておくべきポイントを探ります。

米国のホリデーシーズン概要

年末が近づくにつれ、アメリカ人はホリデーシーズンに没頭し始めます。その始まりは感謝祭で、ごちそうを食べ、家族や友人に感謝を捧げる時期です。そして、1年でもっとも大きなショッピングの日であるブラックフライデーがあり、翌月曜日はサイバー・マンデーと呼ばれる、消費者がオンラインでお買い得品を手に入れる、もうひとつのショッピングの祭典となります。

さらに、スモール・ビジネス・サタデーやグリーン・マンデーなど、多くの主要ショッピング・デーが開催されます。

ホリデーシーズンには消費者の行動も変化し、プレゼントを贈ることを優先したり、思い出に残る体験をするために時間やお金を投資したりする人が増えます。家を華やかな装飾で飾り、伝統的なレシピに挑戦するなど、アメリカのホリデーシーズンは伝統と喜びに溢れているのです。

アメリカのホリデーシーズンはいつから始まるのか

アメリカのホリデーシーズンは、伝統的に11月の第4木曜日に行われる感謝祭で幕を開けます。七面鳥のローストやパンプキンパイの香ばしい香りが漂う中、家族が食卓を囲み、感謝を捧げ、互いの団らんを楽しみます。

感謝祭に続くホリデーシーズンは、クリスマスとハヌカのお祝いでピークに達し、新年のお祭りで最高潮に達します。煌めくイルミネーションやリースで家を飾り、プレゼントやホリデーシーズンのご馳走を買い求めるなど、アメリカのホリデーシーズンは喜びと歓喜と内省の時となります。

以下の写真は、感謝祭の1週間前の小売店のものですが、小売店はすでにホリデーシーズンの準備をしており、買い物客はすでに商品を購入していることがわかります。

アメリカ人のホリデーシーズン消費額

全米小売業協会(National Retail Federation)の予測によると、2023年の個人消費は2022年に比べて約42ドル増加すると予想されており、前年度の833ドルに対し、2023年には一人当たり平均875ドルの支出になると推定されています。

この予測額は、5年間の平均支出額866ドルとほぼ変わらず一致しています。またNRFは、875ドルの支出の内訳として、かなりの部分である約620ドルがギフトの購入に充てられ、残りはその他の季節商品に充てられると予測しています。

これらのデータから、ホリデーシーズンの消費者行動の傾向が強固になっていることがわかります。


Source: https://www.investopedia.com/financial-edge/1112/average-cost-of-an-american-christmas.aspx

今後のホリデー商戦のことを考えると、3%から4%という緩やかな成長率ではありますが、パンデミック前の売上水準に戻ると予想されます。さらに、より多くの消費者がネットでの買い物を選ぶとも考えられます。

その結果、総売上高は2,737億ドルから2,788億ドルになる予測されます。2,558億ドルであった2022年の数字と比較すると明らかな増加です。これらの予測は、消費者行動の変化と、小売業界のトレンドや進化を浮き彫りにしているでしょう。

効果的なホリデー・マーケティング戦略立案のヒント

マーケティング担当者は通常、9月上旬に特別セールやプロモーション、イベントを計画し、ホリデーシーズンの準備をします。ホリデーシーズンは、セールやプロモーションの増加により消費支出が急増するため、小売業者はホリデーシーズンを待ちわびていることでしょう。

早ければ8月からホリデーシーズンのメッセージングを開始する企業もありますが、この段階でホリデー・スピリットにどっぷり浸かる必要はありません。むしろハロウィンなど他の季節のお祭りに集中すべきです。このアプローチ(早期のホリデー向けマーケティング)によって、慌ただしいショッピングの時期を効果的に迎えることができます。

ホリデーシーズンは、多くの企業がこの時期の消費支出の増加を利用しようと、マーケティング活動を強化する時期です。しかし、効果的なホリデー・マーケティング戦略を立てるのは、「言うは易く行うは難し」です。

競合他社に差をつけ、ターゲットオーディエンスの注目を集めるためには、創造性、関連性、オーディエンスのニーズとウォンツを明確に理解した上で、ホリデーマーケティングに取り組むことが重要です。ホリデーマーケティング戦略にこれらの重要な要素を取り入れることで、ブランドの認知度を高め、1年でもっとも素晴らしい時期に売上を伸ばすことができます。

また、ホリデーシーズンは広告枠の需要が高くなるため、広告費が増加する傾向にあることも覚えておく必要があります。そのため、予算を慎重に計画し、どのチャネルがターゲット層にもっとも大きな影響を与えるかに基づいてマーケティング活動の優先順位をつけることが重要です。

ホリデーシーズンのマーケティング予算

マーケティングの予算を決めることは、資金を効果的に使うための重要なステップです。マーケティングの予算を決めると、ソーシャルメディア、Eメールマーケティング、オンライン広告、コンテンツマーケティングなど、もっとも効果的なチャネルに資金を割り当てることができます。

マーケティングの予算を設定することで、資金を崩すことなく、最高の結果を得られるマーケティングキャンペーンを実施できるようになります。

Comscore社が最近実施した業界調査によると、プログラマティック・ホリデー広告の予算を確定するマーケティング担当者の大部分は、ホリデーシーズンのかなり前に予算を確定しています(これらの予算の75%近くは9月までに、97%は10月までに確定)。「11月以降にならないと予算を確定しない」と回答したのはごく一部(3%)だったことは注目に値するでしょう。

このように早い段階から予算を組んでいるにもかかわらず、この支出の大半が現実のものとなるのは11月に入ってからであり、回答者の53%は、この時期にホリデー予算の大半を使うと回答しています。さらに、調査対象となったマーケティング担当者の約3分の1(34%)は、12月にもっとも大きな支出が発生すると予想しています。これらは、ホリデーマーケティングの効果を最大化するための戦略的な予算計画と配分の重要性をよく表しています。

Source: https://www.marketingbrew.com/stories/2023/11/01/marketers-to-spend-most-of-holiday-budgets-in-november-report

まとめ

アメリカのホリデーシーズンは、喜びと歓声に包まれる時期であり、マーケティング担当者にとっては常に絶好のチャンスとなります。ホリデーシーズンの消費支出の急増を利用することで、企業はロイヤルカスタマーを獲得する可能性を大幅に高めることができるでしょう。

この季節のショッピング・ブームに合わせた効果的なホリデー・マーケティング戦略によって、企業はこの時期特有の買い物客のニーズを活用しながら、利益を最大化できます。この時期のマーケティングに特別に予算を割くことで、企業は年間のどの時期よりもはるかに上回る売上増加が見込めます。

これらのヒントを参考に、ホリデー商戦が大成功になる事を願います。来季の戦略構築と予算計画についてサポートの要望があれば、ぜひ弊社までお問い合わせください!

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Kris Irizawa

Logitechなどのシリコンバレー・スタートアップ企業で9年間マーケティング解析を経験。プリンシプルアメリカの解析ディレクターとしてLA在住。

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