Web広告の運用で、こんな悩みを抱えていませんか?
- クリック単価(CPC)が上がり続け、CPAが悪化している
- 広告予算を増やしても、思ったように成果が伸びない
- ターゲットの見直しやクリエイティブの見直しなど、改善に限界を感じている。
もし1つでも当てはまるなら、この記事がお役に立てるかもしれません。特に直近は市場環境の寡占化によるCPC上昇による外部要因での影響は、明確な打ち手(施策)に繋がりづらいケースも多く、様々な角度からの分析による改善余地を探る必要がございます。
今回は、従来の「広告管理画面の中だけ」の施策から脱却し、わずか半年でコンバージョン率(CVR)を35倍に改善した3つの具体的な打ち手をご紹介します。広告運用に行き詰まりを感じている方は、ぜひ最後までご覧ください。
多くの企業が直面する「根深い課題」
実は、前述のような悩みは貴社だけのものではありません。Web広告担当者の約6割が「Web広告の費用対効果が悪化している」と回答するなど、これは業界全体の共通認識となっています。 今回ご支援した企業様も、まさにその典型でした。
- 課題①:問い合わせの「数」と「質」が低い
- 課題②:市場環境の激化による広告費の垂れ流し
- 課題③:施策が「広告管理画面上のみ」に限定
施策開始前のCVRは0.01%であり、事業成長は望めない状況でした。そこで私たちは、広告の「外側」、つまりサイトに来たユーザー体験に目を向けた施策を実施しました。
CVRを飛躍させた3つの施策
次の3つの施策により、CVRは0.01%から0.35%へと35倍に改善しました。
施策1. 入力フォームをAIチャットボット型に!会話するだけでCVR10倍!
従来のWebフォームは、Baymard Instituteの調査によれば実に7割近くが入力途中で離脱すると言われています。 そこで、この高い離脱率を改善するため、従来のフォームを撤廃し、ユーザーと会話しながら自然に入力を完了させる「AIチャットボット型フォーム」を導入しました。
この施策だけで、CVRが0.01%→0.1% へと一気に10倍改善! 「入力させられている」という感覚をなくし、「相談に乗ってもらっている」という新しい体験を提供することで、驚くべき成果が出たのです。
施策2. 無駄な広告費をカット!「スパム対策」で流入の質を改善しCVR2倍!
アドフラウド(広告詐欺)に関する調査によると、Web広告費の実に20%近くが悪意のあるBotや不正クリックによって浪費されているというデータがあります。 そこで、広告費の浪費を防ぎ、本当に見込みのあるお客様だけをサイトに招き入れるため、スパム検出ツールを導入しました。
これにより広告流入の「質」が劇的に改善!無効な問い合わせが減り、CVRは0.1% → 0.2%へと、さらに2倍に向上しました。ROAS改善にも大きく貢献したのは言うまでもありません。
施策3. 取りこぼしゼロへ!「フォーム離脱者」をDMで刈り取り。問い合わせの後回しをフォローで解決。
AIチャットボット型フォームで離脱率は大幅に改善しましたが、それでも一定数のユーザーは途中で入力をやめてしまいます。 この「取りこぼし」をなくすため、最後のひと押しとなるDM施策を行いました。
この地道なフォローアップにより、一度は諦めかけたユーザーを呼び戻すことに成功。CVRは0.3% → 0.35% へとさらに向上し、機会損失を最小限に抑えることができました。
なぜ、ここまで劇的に改善できたのか?
今回の成功は、単一の施策が当たったからではありません。サイト流入(入口)→サイト行動(中身)→問い合わせ(出口)におけるボトルネックに対して、それぞれ弱点を補い合う「三位一体」となったからこそ、成果に直結したことが予想されます。
指標 | 施策前 | 施策後 | 変化 |
---|---|---|---|
CVR | 0.01% | 0.35% | 35倍 改善! |
フォーム遷移率 | 約10% | 約29% | 2.9倍 改善! |
CPA | ¥85,000 | ¥32,500 | CPA62% 改善! (成約率を維持) |
まとめ:あなたの広告運用、管理画面の中だけで完結していませんか?
今回の事例は、広告運用で成果を出すためには、広告管理画面の外側、つまり「ユーザーの行動全体」に目を向けることがいかに重要かを解説いたしました。※あくまでもボトルネックを発見することに目を向けた上での施策の取捨選択が最重要です。
もし、あなたが今の広告運用に限界を感じているなら、以下の3つの視点から自社の施策を見直してみてください。
- サイトに来たユーザーは、迷わずに行動できていますか?
→ AIチャットボット型フォームで、入力のストレスをなくせないか? - 広告費が、見込みのないアクセスに浪費されていませんか?
→ スパム対策ツールで、広告費の「穴」を塞げないか? - あと一歩で離脱したユーザーを、そのままにしていませんか?
→ 離脱後のフォローアップで、「取りこぼし」をなくせないか?
1つでも当てはまるなら、そこに大きな改善のチャンスが眠っているはずです。