「ただ知ってもらうだけ」で終わる認知施策になっていませんか?
ブランドの価値観・世界観を理想の顧客に届ける「ブランド認知」は、信頼と愛着を生み、最終的には売上を大きく左右します。
本記事では、ブランド認知を最大化して売上につなげる秘訣を、ブランドターゲットとセールスターゲットという2つの視点から解説します。衣料品ブランドのワークマンの成功事例も交えながら、効果的なターゲット設定のポイントをお伝えします。
ブランド認知の重要性
Web広告において、単なる知名度を上げるだけの認知施策は費用対効果が低い場合が多くあります。本当に大切なのは、ブランドが持つ「価値観」や「世界観」を理想の顧客に深く理解してもらい、共感を得ること(=ブランド認知)です。この深い理解が、顧客との信頼や愛着を生み、最終的な売上を左右します。
ワークマンに学ぶ!成功するターゲット設定の秘訣
衣料品ブランド「ワークマン」は、もともと「職人の店 ワークマン」として、様々な環境で最高のパフォーマンスを発揮するためのギアを求める ”プロの職人” をブランドターゲットに設定していました。
この狭く、明確なターゲットに特化することで、「プロが認める品質」という強固なブランドイメージを確立しました。
この信頼がSNSで広がり、「ファッションアイテムとしても優秀」「機能性が高い」といった口コミが拡散。その結果、アウトドア・スポーツ愛好家、若者、女性といった新たな層をセールスターゲットとして獲得し、売上を大きく伸ばすことに成功しました。
2つのターゲット概念
なぜワークマンは成功したのでしょうか?それは、ブランドの軸となる「ブランドターゲット」と、実際の購入層である「セールスターゲット」を分けて考えたことにあります。効果的なWeb広告の認知施策には、この2つのターゲットの概念を使い分けることが不可欠です。
ブランドターゲット:ブランドの「広告塔」となる理想の顧客
ブランドターゲットとは、ブランドの価値観に深く共感し、愛してくれる理想の顧客層です。彼らはブランドのファンとなって口コミやSNSでブランドの魅力を周囲に伝えてくれます。
この「吸引力のある層」をいかに設定するかが、認知拡大の鍵となります。
セールスターゲット:直接的な売上貢献者
セールスターゲットとは、実際にブランドの商品を購入する顧客層です。この層は企業の直接的な売上に貢献します。
セールスターゲットを広げ、売上を最大化するためには、まずブランドターゲットを明確にし、強固なブランドイメージを確立することが重要です。
ターゲット設定のコツ:ブランドターゲットは「価値観」から
ブランドターゲットは、企業のブランド戦略の核となる価値観に共感するユーザーを指します。データ分析に基づくペルソナとは異なり、企業の価値観から理想の顧客像を定めるプロセスで設定します。
※ブランドターゲットは実在する必要はなく、ブランドを体現するシンボリックな像です。
まとめ
ブランド認知を最大化し、売上向上を実現するためには、「ブランドターゲット」と「セールスターゲット」という2つのターゲットを明確に使い分けることが不可欠です。
- ブランドターゲット:ブランドの価値観に深く共感し、口コミの起点となる理想の顧客層。
- セールスターゲット:実際に商品を購入し、直接的な売上をもたらす顧客層。
ワークマンの事例が示すように、まずはブランドターゲットを狭く明確に設定し、ブランドの軸を固めることが重要です。その強固な軸が、新たなセールスターゲットの獲得と売上最大化につながります。
あなたのブランドは、どのようなターゲットに「本当の価値」を伝えたいですか?