パンデミックの影響を受け、企業の業績や戦略が変化しています。米国ではワクチンの普及とともに、アフターコロナに向け、マーケティング予算が増加すると予測されています。

同じく日本でも、パンデミックの中で企業の業績やマーケティング予算に大きく影響が出たのではないでしょうか。また、「DX」(デジタルトランスフォーメーション)の推進を進める企業も増えています。

それではアフターコロナの世界ではどのように動くべきなのでしょうか。この記事では、海外マーケティングの近況および、アメリカのマーケティングトレンド(市場・施策)をご紹介します。

記事の内容

  • 海外マーケティングの近況
  • 海外マーケターが注目すべき5つのトレンド

海外マーケティングの近況

マーケティング予算の推移

マーケティング費用は2020年に最低レベルに急落しましたが、2021年には予算増加が大きく期待されています。2021年2月のCMOサーベイによると、2022年のマーケティング費用はすべて増加すると予想されています。

注目施策の変化

2021年2月の調査から、2020年6月と比べ新規顧客獲得の優先度が大幅にアップしている事がわかりました。

まとめると、アフターコロナではマーケターの予算が増加することが期待され、同時にROIが高い施策を取り込む事が期待されています。成果に基づくマーケティング戦略がより求められると予想されます。

海外マーケターが注目すべき5つのトレンド

前述のマーケターの状況のように「予算が増える見込みがあり、ROIに注力したい」という方も多いかと思います。アフターコロナの戦略を考えるためにも、今後のトレンドを抑えてみてはいかがでしょうか。

この記事では以下の5つのトレンドを紹介します。

  • トレンド1. 商用ドローン&ソフトウェア
  • トレンド2. カンバセーショナル・マーケティング
  • トレンド3. 音声検索
  • トレンド4. メールなどでの超高度なターゲティング
  • トレンド5. インタラクティブコンテンツ

トレンド1. 商用ドローン&ソフトウェア

次の高成長市場の一つと言われているのがドローン産業です。政府機関がドローンのために空路を解放すれば、商用ドローンが業界に急激な成長をもたらします。

商用ドローンの世界市場規模は、2020年には134.4億米ドルとなりました。さらに2021年から2028年にかけて、年平均成長率(CAGR)57.5%で拡大すると予測されています。

海外でのドローンの利用は、マーケティングの撮影などにも及んでいます。


GENESISのエンブレムを形成する3,281機のドローン
This Record-Breaking Shanghai Drone Display Is A Show Of Technological Strength | Forbes

トレンド2. カンバセーショナル・マーケティング

「リアルタイムの会話のように、ひとりひとりの質問に対応する」のがカンバセーショナル・マーケティングです。オンラインビジネスにおける新しい、パーソナライズのアプローチとして注目されています。カンバセーショナル・マーケティングを導入することで、顧客の個別の問題を解決(パーソナライズを実現)し、セールスファネルへスムーズに誘導することが可能になります。

実際に近年、企業やブランドは発信ばかりではなく、お客さまの悩みを聞いて個別に解決する事を視野にサポート・サービスを拡大しています。その結果、企業が顧客の声に耳を傾け、スマートなテクノロジーがお客様の特定の問題を解決し、より良いインタラクションを実現しています。

(カンバセーショナル・マーケティングはチャットボットだけではなく、メール、LP、フォーム、SNS、音声アプリなどにも応用されている。)

参考:The Ultimate Guide to Conversational Marketing (+Examples) | wpforms

トレンド3. 音声検索

音声認識の精度が増し、ゆっくりと丁寧に話す必要がなくなった結果、音声検索の普及が進んでいます。

音声検索のメリットは、面倒な操作なく、すぐに検索結果を確認できることです。音声検索では余計な情報が排除されるため、勝者(検索結果として返された回答)がすべてを手にするのです。

「地元のビジネス情報を見つけるために音声検索を使用しない」と答えた人はわずか18%でした。さらに下記のデータを見ても、ローカルの店舗が検索され顧客になる際には音声検索がキーになっている事がわかります。

  • 過去12か月間に検索で地元のお店を見つけた:58%
  • 近くのお店を毎日探している:45%
  • 音声検索した後に地元の会社のウェブサイトにアクセスした:27%
  • スマートスピーカー所有者で週に一度は近所の情報を検索する:76%

参考:Okay Google, How Do I Optimize for Voice Search? | Vye

トレンド4. メールなどでの超高度なターゲティング

マーケターは非常に多くのデータにアクセスできるようになり、超高度なターゲティングが可能になっていきます。

いまのEC事業では、お客様の傾向を知り、フィードバックを受けたり、商品を推奨し、売上を上げるためには、メールが最適な媒体と考えているマーケターが多いです。今後はこれを発展させ、メールを利用して得られた顧客との対話データや顧客情報などをターゲティングに活用していく流れです。

顧客データの例

  • 購入履歴・検索履歴
  • 最も訪問したウェブサイト
  • 最も使用したアプリ
  • カスタマーサービスでのやり取り

現在メールだけを利用し伸び悩んでいるというマーケターは、クロスチャネル機能によってビジネスチャンスを拡大できることも期待できます。

トレンド5. インタラクティブコンテンツ

クイズ、シミュレーション、評価形式などのユーザーに入力させるコンテンツがインタラクティブコンテンツです。訪問者をより惹きつけることができ、リード情報を積極的に残してもらうことができます。

特徴は、他のコンテンツよりもCVRが高いということ。CVRは通常、ランディングページでは8~10%、ウェブサイトのフォームでは2~3%であるのに対し、インタラクティブコンテンツでは平均して30~40%のコンバージョンが得られる場合があります。

まとめ

  • トレンド1:ドローン産業は次の高成長市場になる見込み。
  • トレンド2:カンバセーショナル・マーケティングとは、オンライン・ビジネスにおける新しい、パーソナライズされたアプローチのこと。
  • トレンド3:ローカルの店舗が検索結果に反映される場に音声検索がキーになっている。
  • トレンド4:メールを含む多くの媒体で超高度なターゲティングが可能になる。
  • トレンド5:インタラクティブコンテンツのコンバージョン率は平均的に高く、今後多くのウェブサイトやオンラインサービスに活用される。

この記事では、海外マーケターが注目すべき5つのトレンドをご紹介しました。アメリカでのマーケティング活動の一助となれば幸いです。

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Kris Irizawa

Logitechなどのシリコンバレー・スタートアップ企業で9年間マーケティング解析を経験。プリンシプルアメリカの解析ディレクターとしてLA在住。

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