TikTik(ティックトック)はモバイル向けショートムービープラットフォームです。今では日本をはじめ、世界のたくさんのユーザーが利用している動画SNSです。

TikTok広告(TikTok Ads)ではTikTok上で収集されているデータを利用し、最適なユーザーへ広告を掲載する仕組みが整っています。そのためTikTokへの広告出稿は、ユーザーへの認知促進だけではなく、購入・登録などの獲得指標にも有効な広告施策です。

今回はこのTikTok広告について紹介していきます。

TikTokの特徴:若年層を中心とした高い人気

TikTokは世界150カ国で利用されている人気のアプリです。アメリカの調査会社Sensor Tower社の調査では、2018年のApp Storeダウンロード数No.1を記録しました。

出典:https://sensortower.com/blog/top-apps-games-publishers-q1-2018

また、日本国内の月間アクティブユーザーは950万人(2018年12月時点)。日本単体で見ても若年層を中心に日々活用されているアプリです。

TikTok広告の3つの強み

①精度の高いレコメンド機能

TikTok広告の強みは膨大な蓄積データからのレコメンド機能にあります。

  • コンテンツの特徴(スポーツ、IT,銀行、人気など)
  • ユーザー特性(年齢、性別、職業など)
  • 環境(時間帯、エリア、曜日、天候など)

などのさまざまなデータを学習しています。これらの学習データを人工知能が学習し、精度の高いレコメンドを実現しています。

②億単位の最適化シグナル

TikTok 広告ではより効果的な配信を実現するために、広告配信データとレコメンド機能を掛け合わせて最適化が行われます。

広告アセットである広告タイプ、クリエイティブの他、クリックやいいねなどの閲覧データ、反応した際のユーザー属性などを掛け合わせた億単位のシグナルから広告最適化が行われています。

③ターゲティングのバリエーション多数

TikTok 広告では、ターゲットユーザーを細かく設定できます。サイトへの訪問歴、デモグラフィック、趣味・嗜好、TikTok内の行動、視聴カテゴリーなど多くのパラメーターから設定できるため、ピンポイントで広告を打ち出すことができます。

例1. 年齢「13歳-17歳」だけのセグメントでターゲティングが可能

例2.選択できるカテゴリの種類が多くの商材に対応


TikTok広告の配信メニュー

TikTok広告の配信枠は主に3つ。アプリ起動画面広告、インフィード広告、#チャレンジがあります。

参照:CCI、若年層に人気のショートムービーアプリ「Tik Tok」の広告パートナーに:MarkeZine(マーケジン)

TikTok広告のマーケティング事例

Pokémon Café Mix(インフィード広告)

2020年6月リリースのアプリ『Pokémon Café Mix』は、可愛らしい世界観の中でポケモンたちと一緒に遊べるパズルゲームです。

TikTokユーザーには女性ユーザーも多いため、幅広い年代の女性からのポケモンブランド新作タイトルの認知獲得を目指し、オリジナルのブランドエフェクトを制作。ブランドエフェクトにインフィード広告を組み合わせるという新しいパッケージで取り組みました。

参照:【TikTok For Business事例】「ポケモン」の新作ゲームが体験できるブランドエフェクト、試したユーザーは約14万人!より

ブランドエフェクトにより、ゲームの世界観を伝え、さらにインフィード広告により拡散力をもたせました。

ブランドリフト調査の結果では、ブランド認知が51.75%もリフトしました。そもそも「ポケモン」の認知度は高いことが想定されるため、この数値は新作ゲーム『Pokémon Café Mix』の認知が高まったことを示しています。ゲーム業界平均が25.9%*であるため、その約2倍にまで達しています。

TikTok広告の料金形態

TikTok広告では、目的に合わせて、設定できる課金方式が設けられています。

事例でご紹介したハッシュタグチャレンジなどは認知向けの施策でしたが、プロモーションの目的によっては、「サイトの流入を増やしたい」「CVを増やしたい」などの獲得施策で検討される企業も多いでしょう。

TikTok広告では獲得を目的としたプロモーションに対してもクリック課金(CPC)・自動入札(oCPC)が設けられています。

クリック課金(CPC)

クリックに対して費用が発生

インプレッション課金(CPM)

広告のインプレッションに対して費用が発生

視聴課金(CPV)

動画の視聴に対して費用が発生

自動入札(oCPC)

クリックに対して費用が発生。費用は自動で調整され下記のシグナルで最適化がかかる。

CPCとの違い

  CTR CVR CPA
CPC × ×
oCPC

最後に

今回はTikTok広告のポイントについてお纏めしました。ぜひTikTok広告を少しでも検討される方は一度弊社にご相談ください。

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小田啓介

コンサルタントとして月間広告費1億円規模の広告を管理・運用。
広告事業運営やセールス組織の立ち上げを行い、デジタルラグーン(プリンシプル子会社)の代表取締役に就任。現在はコンサルティング事業部のディレクターとして事業全体を運営。
スポーツアパレル業界でのデジタルマーケティング戦略設計、人材紹介ビジネスでのユーザー質・量改善プロジェクト、商店街のDX推進システム設計、北米進出支援のリード獲得プロジェクトなどデジタルマーケティング全体の支援プロジェクトに参画。

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