10月〜1月のホリデーシーズンは多くの顧客を呼び込めるため、マーケティング戦略が重要です。特に「年末の風物詩」のブラックフライデーは、1ヶ月間にも渡るのイベントとして長期化していることもあり、重要視されています。

しかしながら、アメリカの年末商戦の状況を把握するのに意外と苦労しているのではないでしょうか。そこでこの記事では、ホリデーシーズン消費活動の近況と、ビジネスを成功させるための戦略について解説します。

より活発になるホリデーシーズンの消費活動

米国のホリデーシーズンの消費活動はさらに活発になっています。

NRFの発表によると、2020年のホリデーシーズン(11月〜12月)の小売売上高は、2019年に比べて8.3%増加しました。これはコロナ騒動で経済が落ち込んでいるにも関わらず、例年の増加率(過去5年平均3.5%)よりも倍以上伸びていることになります。

原因として考えられるのは、景気刺激策の給付金や、普段の自粛生活による節約、新しい大統領への期待、ワクチンの効果への期待などがあります。また、オンラインで購入しカーブサイド(お店の外)で受け取るサービス(カーブサイドピックアップ)が感染症対策として取り入れられており、広く浸透しています。

早い段階でのアプローチが重要

企業は事前に計画を立て、購買プロセスの早い段階にいる消費者へのマーケティングが必要です。なぜなら、消費者はホリデーシーズンが始まるずっと前から計画を立てているためです。

「クリスマス直前の混雑を避けたい」「感染予防のため混雑を避けたい」「パンデミックによる生産不足・配達の遅れを考慮」といった理由もあり、11月までに買い物を開始する消費者は59%にも上ります(10年前と比較して10%増加)。

また、昨年のホリデーシーズンではPinterestでの検索数が80%も増加しました。中でも「クリスマスギフトのアイデア」の検索数は4月には3倍にもなっていました。

こういった消費者の動向から逆算し、ホリデーシーズンのマーケティングを早めに開始しましょう。そうすれば、競合他社に差をつけ早めに買い物をしたい人々の心を掴むことができるでしょう。

ブラックフライデーとサンクスギビングデー

それではどのように計画すればいいのでしょうか。以下では、ブラックフライデーとサンクスギビングデーのスケジュールおよび近年のデータをまとめます。

ブラックフライデー

ブラックフライデーは「〇〇デー」という名前に反し、1日だけではなく1ヶ月間のイベントとなっています。

元々は「1年で1日限り」のイベントとして実店舗で行われることが多かったのですが、コロナ禍になりEコマースが発展した結果、ブラックフライデーも激変しました。ブラックフライデーセールの開始日を早め、セールス期間を長くするブランドが増えています。

例:アメリカの大手リテールストア「Target」
コロナウイルス対策としてブラックフライデーを全店休業にする代わりに、11月の1ヶ月間、店舗とオンラインの両方でブラックフライデーセールを実施。

オンラインでの消費額が増加中

米国ブラックフライデーのオンライン消費金額をみると、2020年は90億ドル(前年比21.6%増)となっています。パンデミックの影響は2021年にも影響する事を想定するとオンラインでの買い物する消費者は引き続き多くいるでしょう。

Adobe社の例

  • スマートフォンでの支出が前年同期比25.3%増の36億ドル(オンライン支出全体の40%)
  • ブラックフライデーの人気商品は、Hot Wheels、Legoセット、Apple Air Pods、Apple Watch、Amazon Echoデバイス、Samsung TVなど

スマホでの購入割合の増加は、オンラインで購入し、商品を店舗に行かずに受け取ることが一般的になってきたことを反映しています。自粛生活においてもモバイルでのショッピングの割合が高いことは興味深いですね。

モバイルユーザーへのリーチやタッチポイント機会を増やすために、通常のPPC広告媒体以外(PodcastやCTVなど)を試すのもよいアイデアかと思います。

サンクスギビングデー

サンクスギビングデーはアメリカとカナダの祝日の1つで、アメリカは11月の第4木曜日、カナダでは10月の第2月曜日です。

アメリカではサンクスギビングデー当日(木曜日)、翌日のアフター・サンクスギビングデー(金曜日)、その後の土日を合わせた4日間、学校や会社はお休みです。この休暇で帰省して家族と一緒に休日を過ごすことが一般的で、日本のお盆やお正月のような存在です。

サンクスギビングデーの消費量は右肩上がり

サンクスギビングデーの消費額は年々増えています。

  • Shopify社:サンクスギビングデーの全世界の買い物客によるピーク時の1分あたりの売上は約91万9,000ドルで、昨年に比べて約34%増加。
  • Salesforce社:サンクスギビングデーのアメリカでの売上高は622億ドルに達し、昨年に比べて30%増加。
  • アドビ社のアドビアナリティクスのデータ:サンクスギビングデーにおける米国のオンライン売上高は、前年同期比21.5%増の51億ドル(過去最高)。

特に、アドビ社では60億ドルの売上を予測していたほど、サンクスギビングデーは期待されています。前年の売上は42億ドルだったので、42%増加を予想していたことになります。

またカーブサイドピックアップを利用した注文件数は、2020年のホリデーウィークですでに前年比100%以上の伸びがあり、こちらも要注目です。

まとめ

  • ホリデーシーズンの消費活動はさらに活発になっている。
  • ホリデー商戦では、早い段階から消費者にアプローチすること(特に認知してもらうこと)が重要。
  • コロナウイルスの影響もあり、混雑を避けたい消費者のオンラインでの購買が増加中。2021年もオンラインでのセールスが期待される。

この記事では、ホリデーシーズンでの消費活動の近況をご紹介しました。アメリカでのマーケティング活動の一助となれば幸いです。

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Kris Irizawa

Logitechなどのシリコンバレー・スタートアップ企業で9年間マーケティング解析を経験。プリンシプルアメリカの解析ディレクターとしてLA在住。

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