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2015.12.21

Global Digital-marketing senior adviser Kris Irizawaの紹介

kris


Kris Irizawa 経歴

ロサンゼルス出身、長野/東京育ち。UNIVERSITY OF CALIFORNIA IRVINE卒業。2002年、インターンシップでメリルリンチ日本証券株式会社に入社、オペレーションテック部門のエンジニアとして活躍する。その傍ら、カナダのUNIVERSITY OF BRITISH COLOMBIAに入学、1年間オンラインでウェブ解析を学ぶ。2006年に帰国し、ロサンゼルスの広告代理店Ignite Healthに入社。その後、広告代理店O’grady Meyerに転職し、ネスレやディズニーなどといったクライアント企業のオンラインマーケティング、リスティング広告、SEMに携わる。2009年、Logitech入社。シリコンバレーで、eコマースやオンラインマーケティングの業界へ参入する。現在はLivePersonでSr Manager Marketing Analyticsを務める。趣味はサッカー、旅行、家族、不動産。

ブログ:

http://www.zoommetrix.com/

Introduction

米国のデジタルマーケターは、どのようなマーケティングを行い、成功を収めているのか――
その最先端事情をインタビュー形式でお届けする本シリーズ。プリンシプルのGlobal Digital-marketing Senior adviser を勤めるKris Irizawaに聞きました。

データに人間の知識を足して、ビジネスを動かしたい

インターンシップを通じて入社したメリルリンチ日本証券では、何十億円、何百億円という巨額のデータを扱いながらも、「0101」のデータが飛び交っているという程度の意識しかなかったという。

しかし、ある日システムがバグで止まり、誰もがパニックを起こしている中でふと考えたのが、将来はデータで世界がつながるんだろうな、ということだ。

「データに人間の知識を足してビジネスが動いたら面白いと思うようになったんです。データとレポーティングで価値を与えるようなね」

それから1年間、UNIVERSITY OF BRITISH COLOMBIAのオンライン講座で解析を学び、資格を取得する。そして、マーケティング業界に関わるべく故郷に戻り、ロサンゼルスの広告代理店IGNITE HEALTHに入社。

Krisはマーケティングサイドのデータ成形やレポート業務に、ITスキルで価値を加えていった。これまでの自分を思い切り改善して、人間としてのスキルもアップさせた結果、テックスキルのあるマーケターとして重宝されることになったのだ。

Google社Avinash氏との出会い

4年間の日本滞在中に訛ってしまった英語のスキルを上げるべく、ブログを書き始めたKris。同じ頃、ある有名人のブログを読み、コメントを書き込んでいるうちに、著者と直接メール交換するまでになっていた。その人とは、Google社のAvinash Kaushik(アヴィナッシュ・コーシック)氏。ウェブ解析に携わる人なら誰もが知っている有名人だ。

Avinashのブログで話題になったのは「ツールは10%、人間が90%」といった内容の記事(http://www.kaushik.net/avinash/the-10-90-rule-for-magnificient-web-analytics-success/)。Krisはこれを読み、「いや、ツールがあれば誰でも仕事できるじゃん」と、少し舐めた感じで彼にメールで意見する。

すると、Avinashからとても丁重な返事があった。

「ツールはあくまでも道具。ドリルのように穴を空けるためには使えるが、実際に人間が求めるのはその穴であって、ドリルではない」

さらにKrisは「人間」の部分に着目するように、というアドバイスも受ける。その人のコミュニケーション能力や、データを見てどうプレゼンするか、価値はどこにあるか、クライアント企業のどこを見るか、何がインサイトなのか――。こういった点を意識しながらKrisはブログを書き続け、数年後にはAvinashのブログからリンクをもらうまでになった。

業界を作り、育て上げてきた先輩たち

それから3年後(2009年)、KrisはLogitechへの転職を機に、Google社のAvinashを訪ねた。Avinashが言った通り「ツールは10%、人間が90%」だったこと、そこに着目したら自分のブログのトラフィックが増えたこと、解析の内容をみんながよく聞いてくれるようになったことなどを伝えると、Avinashは「ああ、それはおめでとう!」と祝福してくれたという。

当時のAvinashはGoogleのエバンジェリスト。彼を始めとするKrisにとっての業界の先輩たちは、他企業との契約の際などにセールスコンサルタントの役割となって、相手のCEOやCMOに教育を施してきたのだ。そのフィードバックがツールに反映されてきたとKrisは言う。

「実は、僕らは彼らが敷いてきたレールに乗っかっているんです。先輩たちのおかげでこの業界ができて、ここまで大きくなった」

Avinashは「今後はeコマース勉強して、もっともっと自分が考えたことをブログに書いて、書いたら実行すること」とKrisにアドバイスしたそうだ。

「ビッグデータはゴミだ!」

2015年の「e-matrix」というカンファレンスに参加したKris。そこで行われたAvinashの講演では、「ビッグデータはゴミだ」という発言が飛び出した。

大量のデータがあっても、結局ビジネスが求めているインサイト、一番価値のある情報というのは、小さな発見である。そこまではとても時間がかかり、結局スモールデータまで行ってようやくインサイトがあるようなもの。だからビッグデータ、ビッグデータと騒ぐのはあまり意味がないんだよ、という内容だったそうだ。

「Avinashは常に前を見ています。この先3~5年後のトレンドは、実は彼らが作っているんですよね」

Krisにとって、Avinashの存在は大きかった。たとえ相手が著名人でも、恐れずにブログなどで積極的に“邪魔をする”ということが、いい意味で自分への投資になったと考えている。
そんなAvinashの著書、『ウェブ解析2.0』はオススメの1冊。ぜひご一読を。

次回予告

次回は、注目を集めているマーケティングのトレンドについてお届けする予定です。


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