最近お客様から「GA4に詳しい人が社内におらず活用できていない」というご相談を頻繁に頂きます。
- UAは使えるけれどGA4はほとんど分からない
- 解析をできるメンバーがおらず、そもそもUAも活用できていなかった
- 詳しい人が退職してしまった
など、状況はさまざまです。とりあえず実装したものの、その先のアクションが分からず二の足を踏んでいる企業が多いと感じます。
では、社内に詳しい人がいない中でGA4を活用するにはどうすれば良いのでしょうか?対処法としては、大きく分けて以下の3つが考えられます。
- ①外注:専門の会社にGA4の運用を委託する
- ②内製:書籍や無料セミナーからGA4の使い方を独学で習得する
- ③内製:専門の会社のトレーニングを受け、GA4運用を自走化する
各選択肢のメリットとデメリットについて解説します。
①外注:専門の会社にGA4の運用を委託する
まず1つ目は、GA4の運用をプロに任せるという手段です。
メリット:プロによる詳細な分析を実現/リソース不足解消
委託先の技術力にも左右されますが、プロの知見を活かした詳細な分析が可能になります。また、1から勉強する手間も省け、WEB担当者の工数を削減できる点も大きなメリットではないでしょうか。
デメリット:コストがかかる
外注するとやはりコストがかかってしまいます。広告やSEOなどの集客施策と比べると、解析は費用対効果が見えにくい領域のため、予算が下りないケースもよくあります。
注意点:ベンダーや代理店によりレベルが異なる
すでに付き合いがあるベンダーや代理店等が対応可能な場合もあるかと思います。ただし、ベンダーや代理店により解析技術のレベルが異なる点には注意が必要です。「求めるレベルに対して代理店・ベンダーのスキルが十分かどうか」という点は、事業会社側で見極める必要があります。
②内製:書籍や無料セミナーからGA4の使い方を独学で習得する
2つ目は、市販の書籍や企業が開催しているセミナーから情報収集・学習し、内製運用するという手段です。
メリット:ほとんどコストがかからない
とにかくコストをかけないことを重視する場合におすすめです。最近ではGA4に関するコンテンツも増え、情報を集めやすくなってきています。
デメリット:担当者の負担が大きい/学習範囲に限界がある
他の業務の隙間時間で少しずつ情報収集をしなくてはならず、担当者にとって大きな負担になるケースがあります。また、企業のセミナーではテーマが絞られていることも多く、どうしても学習範囲に限りがあります。
注意点:過去のコンテンツには古い情報が含まれている可能性がある
GA4はアップデートが多く、公開から時間が経っているセミナーや書籍を参照する場合などは、一部古い情報を含んでいる可能性があることに注意が必要です。
③内製:専門の会社のトレーニングを受け、GA4運用を自走化する
最後は、GA4に強みを持つ企業が提供している有料トレーニング(研修)を受講して技術・知識を習得し、内製運用するという手段です。
メリット:効率よく学習できる/質疑応答があれば早めの疑問解消が可能
有料のトレーニングは、無料コンテンツ等よりも詳しく・効率よく学べます。また、サービスによっては質疑応答が可能なため、疑問を早い段階で解消しやすいです。
デメリット:研修費用がかかる
有料ですので当然、ある程度の費用はかかってしまいます。しかしトレーニングにより自走化できれば、毎月の外注費がかからない分、長期的にはコストを抑えられます。
注意点:トレーニング後は復習も必要
「トレーニングを受けたらすぐにGA4マスターになれる」というわけではありませんので、もちろん復習・実務での実践も必要です。受講後は講義資料等を活用し、知識の定着を図りましょう。
まとめ
社内に詳しい人がいない場合のGA4活用について、3つの対処法を挙げました。それぞれを比較し、今後の方針の検討にお役立ていただけましたら幸いです。
プリンシプルには、GA4の実装・KPI設計・分析・トレーニングなど、GA4関連のご支援実績が豊富にございます。「GA4をWEB施策に活用したいが詳しいメンバーがいない」「独学で運用しているが限界を感じている」等のお悩みがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。