GA4がアップデートされ、レポート用識別子の新機能として、Cookie同意を導入しているWebサイト・アプリにおけるユーザーの推定数を表示するモデリング機能が実装されました。

GA4では、元々以下2つのレポート用識別子が存在していました。

  • デバイスベース:
    デバイスID(Cookieに保存されているclientId)を基にユーザー数を計測
  • 計測データ:
    Webサイト・アプリが持つユーザーID、Googleシグナル、デバイスIDの順にユーザーを突合してユーザー数を計測

今後は、モデリング機能を加えた「ハイブリッド」を含めた3種類から選択できるようになります。この記事では、新たに追加されたモデリング機能がどのようなものなのかご紹介いたします。

同意モードの行動モデリングの対象

同意モードの行動モデリングの対象は、Cookie同意モードを実装しているWebサイトやアプリです。
同意モードを実装していない場合は対象外です。

同意モード行動モデリングの特徴

Cookie同意モードを実装していると、通常、同意したユーザーは問題なくデータ計測を行うことができます。

拒否した場合には、Cookieを送信しない範囲でイベントの送信が行われるため、ユーザー数はじめ一部のデータは実際のデータと乖離が生じます。そこでモデリング機能によって、同意したユーザーの行動をモデル化し、拒否したユーザーの行動と比較することでユーザー数を推定してレポートに表示することが可能です。

同意モードのデータ収集が行われて、レポート上に推定データが含まれているかどうかはレポート名の右にあるデータ品質アイコンより確認できます。

モデリング機能の利用要件

本機能を利用するには、以下を満たしてモデルのトレーニングを行う必要があります。また、場合によってはより多くのデータが必要なケースもあります。

  • 同意ダイアログが表示されるより前にタグが読み込まれるように実装する
    (同意モードの詳しい実装方法はヘルプドキュメント「Consent Mode on websites and mobile apps – Analytics Help」をご覧ください。)
  • 同意モードが全てのWebページ及びアプリ画面で有効になっている
  • 最低7日間、analytics_storage=’denied’のイベントが1日あたり1,000件以上発生している
  • 過去28日間の内、最低7日間、1日あたり1,000人以上のユーザーがanalytics_storage=’granted’のイベントを送信している

まとめ

いかがでしたでしょうか。同意モードを組み込んだWebサイトは日本では少ないため、該当する企業はあまり多くはないと思います。ただ、既にGA4プロパティを利用されていて、レポート用識別子を「計測データ」にしていると、自動的に「ハイブリッド」に切り替わっています。GA4データに何らかの影響があるのではと感じた時、この記事を再度お読みいただければ幸いです。

既に同意モードを実装していて、より詳しい仕様を確認されたい場合は、以下のヘルプドキュメントをご覧ください。
[GA4] Behavioral modeling for consent mode – Analytics Help

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Ray

2017年にDMM.comに入社し、Google アナリティクスをはじめとしたGoogle製品の社内統括と設計に従事。元Google アナリティクス公式エキスパート。

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