去る6月13日、ウェビナー「生成系AIの登場で「コンテンツSEO」と「テクニカルSEO」はどう変化するか?〜サイトのタイプ別にポイントを紹介〜」を開催いたしました。ウェビナーへご参加くださった皆様、ありがとうございました!

この記事では本ウェビナーの内容をまとめていきます。テクニカルSEOとコンテンツSEOをどのような優先順位で行えば良いのかお悩みの方は、ぜひご覧ください。

なお、本ウェビナーの講演資料と講演動画は、下記リンクよりダウンロードが可能です。

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コンテンツSEOとテクニカルSEO

SEO(検索エンジン最適化)とは、各ページやサイト全体の構造から、サーバー要件・インフラ要件に至るまでを、サイト全体の目的や集客戦略に沿う形で最適化する行為であると捉えることができます。

SEOの全体像

本ウェビナーでは、多岐にわたるSEOの中で、「コンテンツSEO」や「テクニカルSEO」を中心に取り上げました。

本ウェビナーでの定義

  • コンテンツSEO:ページ単位の最適化を行う領域
  • テクニカルSEO:クロール状況・カバレッジの最適化 やサイト構造・内部リンク構造の最適化等サイト全体の最適化を行う領域

なお、コンテンツSEOは「記事ページを中心としたSEO」だと考えられることが多いですが、本来的にはTOPページや一覧ページ、詳細ページ、サービスページ等様々な種類のページの「コンテンツ部分の最適化」も重要だと考えます。

テクニカルSEOが必要となるケース

  • サイト規模が大きい(=ページ数が膨大に存在する)
  • サイト規模に対して、クロール数が少ない
  • サイトの更新性が高い(メディアサイトや求人サイト等、素早いクロール・インデックスが求められるサイト)
  • Search Console上の有効なURL(登録済みのURL)に対して、除外のURL(=未登録のURL)が多い
  • TOPページ、一覧ページで流入獲得を目指したい(サイト構造や内部リンク構造が評価に関わるため)

たとえサイト規模が小さくても、クロール数やカバレッジに問題が存在する場合には、サイト全体の最適化を検討することが重要となります。

コンテンツSEOが必要となるケース

  • 記事コンテンツを中心に流入を獲得していきたい
  • サイト内にコンテンツ(ページ)が少ない
  • 流入の裾野を広げたい(社名やブランド名・カテゴリ名・商品名などを含まないキーワードで流入を獲得したい)

コンテンツSEOはどのページで流入を獲得する上でも重要となりますが、特に記事コンテンツで流入を獲得したい場合は優先度が高いと考えます。

コンテンツSEOとテクニカルSEOの具体的方法論

テクニカルSEOにおいて重要なのは、サイト構造(階層構造・内部リンク構造)を適切に理解することと、クロール状況・カバレッジ状況を正確に把握することであると考えます。

サイト構造(階層構造・内部リンク構造)の理解するためには

  • URL構造の理解
  • ディレクトリ構造の理解
  • サイト構造の図式化

等が必要です。

また、クロール状況・カバレッジ状況を正確に把握するためには

  • Google Search Consoleの活用
    • カバレッジレポート (インデックス作成 > ページ)
    • クロールの統計情報
    • API – 一括データ エクスポート
  • アクセスログの活用

等が必要です。

セミナー本編では、各項目について具体例を用いて解説しました。その一部をご紹介します。

①サイト構造の図式化

サイト構造を理解するには、サイトを1枚の絵で表してみることが効果的です。1枚の絵に表す方法は複数考えられますが、サイトの各ページを「一覧ページ」と「詳細ページ」に分けて、それぞれの階層構造や内部リンクを整理するのが有効であると考えます。

下記の図は、弊社コーポレートサイトのリニューアルの際に整理した、旧サイトを図式化したものです。弊社の旧コーポレートサイトでは、階層構造やリンク構造を図式化することで、セミナーの個別ページへの動線が弱い等の発見があり、本来あるべきリンクの発見などに役立てることができました。

弊社旧コーポレートサイトの図式化

②Google Search Consoleの活用

GSCの検索パフォーマンスのデータを、GSCに一括エキスポートできるようになりました。それによって、ウェブサイトへのアクセスの由来がより明確に分かるようになりました。

検索の見え方ごとにフラグが設けられており、ウェブサイトへのクリックが何の由来であるかをより詳細に分析することができます。

③アクセスログの活用

クロール状況を正確に把握するためには、アクセスログの分析をするのが最良であると考えます。

アクセスログを活用すると、日々のクロール数が集計できるだけでなく、ステータスコード別、ページグループ別にクロール状況が把握できます。また平均処理時間を取得すれば、時間がかかっているページの特定も可能です。

より詳しい解説が知りたい方は、ぜひ講演動画をご覧ください。講演資料では、コンテンツSEO上の注意点とテクニカルSEO上の注意点をページタイプ別にまとめたものもご覧いただけます。

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2023年におけるSEO

現在のSEOでは「検索エンジン上で自社サイトが上位表示されるための最適化」という意味を越えて、検索をする「ユーザー」、検索エンジン (検索サービス)、自社サイトの3者それぞれがwin-winとなるために、これら三者の関係を最適化することが重要であると考えます。

しかし、実際には三者すべてがwin-winになるばかりではなく、サイト側がある程度の苦労をしないといけないものもあります。ユーザー・検索エンジン・ 自社サイトそれぞれがメリットを感じられるように、持続可能なシステムを構築しなければ、このシステム自体が崩壊してしまいます。

さいごに:生成AIはSEOをどう変えるのか?

ChatGPTやBardの登場により、ユーザー・検索エンジン・自社サイトにも様々な変化が、現在進行形で生じていると考えられます。

例えば、ユーザーが今まで「検索エンジン」で検索していたものを対話型AIに聞くようになったり(検索手段の変化)、検索エンジンがSearch Generative Experience(SGE)など生成型AIと融合したり、自社サイトではAIを用いた記事作成やサイト制作が行われるようになる可能性があります。

しかし、SEOの最適化の範囲は多岐にわたっているため、その全てが生成AIに置き換わることは、今すぐには起きないと考えます。

一般論では解決できない課題への対応や、アクセスログ解析、経験や実体験に基づいたコンテンツの作成等は人間の手が必要です。一方で、記事のテーマ出しやタイトル案や構成案を考える作業は、AIによって効率化できるでしょう。

人間が生成AIに取って代わられるというよりは、人間が生成AIを使いこなすことがこれからのSEOにとって重要であると考えます。

まとめ

本ウェビナーでは、テクニカルSEOとコンテンツSEOをどのような優先順位で行えば良いのかを紹介するとともに、テクニカルSEO・コンテンツSEOを進めるにあたってのポイントや、BigQuery・アクセスログの活用方法などをご紹介しました。

〈本ウェビナーはこんな方にオススメ〉

  • テクニカルSEOとコンテンツSEOの優先度で悩んでるサイト責任者
  • 大規模サイトのサイト責任者
  • 対話型AIの登場で今後のSEOについて不安のある方

本記事ではご紹介しきれなかった内容もありますので、ご興味のある方は下記リンクよりウェビナーの講演資料・動画をご覧ください。

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杉岡詩菜

2021年4月、新卒でプリンシプルに入社。クライアントディビジョンでマーケティングを担当している。

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