本記事で触れているGoogleアナリティクスは、ユニバーサルアナリティクス(UA)を前提としています。
GA4を対象とした記事ではございませんので、ご注意ください。

「コンサルティング」とはよく耳にする言葉です。ありふれていると言ってもいいでしょう。
しかしながら、さて具体的な内容は……というと、どうにも分かりにくい印象はないでしょうか。
そこで今回は、弊社におけるデータ解析コンサルティングサービスの一部を実際のレポート(納品物)例もまじえてご紹介します。

分かるようで分からない「コンサルティング」

私は現在プリンシプルのWeb解析コンサルタントを務めています。しかし前職は、ECサイト運営会社でのWebマーケター、つまりコンサルティングを受ける側でした。

長年Webマーケティングに携わる中、コンサルティング導入への関心は常にありました。自社サイトがGoogleアナリティクス設定、分析、マーケティング、すべて完ぺきとは思えない。とはいえどう動けばいいのか、誰に相談したらいいのか分からない状態にいたからです。
しかし、具体的な内容がイメージできず、「なんとなく凄そう、なんとかしてくれそう、いいなあ」でとどまっていました。

さてコンサルティングを提供する側、プリンシプルへ転職すると、手前味噌で恐縮ながら、「あぁやはりこういうコンサルティングがあのとき必要だった。導入すればよかった」と感じました。それはプリンシプルの特性にあります。

プリンシプルのデータ解析コンサルティング具体例

“コンサルティング”という言葉をを大辞泉で引くと、「専門家の立場から相談にのったり指導したりすること。また、企画・立案を手伝うこと」とありました。

プリンシプルでは、改善提案など「相談に乗る」「立案を手伝う」ほか、Googleアナリティクス実装支援など、実際に動くサービスも提供しています。
どういうことか。いくつか具体例を挙げていきましょう。

ハイブリッド診断

自社サイトに課題があるのは漠然と感じている。しかし具体的なアクションを起こせない。そんな行き詰まりを解消するのが「ハイブリッド診断」です。

Googleアナリティクスでのデータ取得整備から入り、集客状況、コンバージョンまでのフロー、競合との比較、テストユーザーによる使用感ヒアリングなど、多角的に分析。具体的な改善案を優先順位や改善時の期待効果とともに提示します。

詳しくは以前のブログ記事「プリンシプル式WEBコンサル」でご紹介しています。

個人的には、自分自身がサイト運営者側だった時、リリースから一定期間たったころに導入してみたかったなと感じます。目立った要改善箇所は対応しきった、その次のステップへ進むコンパスになるでしょう。

Googleアナリティクス設定診断、精緻化

Googleアナリティクスは、導入するだけならそう難しいものではありません。しかし、最適な状態で設定されているケースはごくごまれ、というのが実情です。

例…Googleアナリティクスの漏れがちな設定Top3

さらには、単純にGoogleアナリティクスタグをソースに埋めただけでは利用できない機能が多々あり、エンジニアの領域に関わる事項も少なくありません。
そんなGoogleアナリティクスの導入設定を検証し、改善点を抽出するのが「Googleアナリティクス設定診断」。最大のパフォーマンスを引き出すため技術面含めて支援するのが「Googleアナリティクス精緻化」です。

有用なGoogleアナリティクス指標はサイトによって異なります。このサービスでは、課題解決のために何を取得すべきか、検証するところから支援します。「これからデータドリブンマーケティングを本格化したい」というフェーズであったり、新サイトのリリース・既存サイトのリニューアル時に導入することで、その後の戦略立案を大きく向上させることができます。

個人的には、事業会社のWebマーケターであった際、「Googleアナリティクスでこの指標を取得したい、けれど技術チームへうまく連携できない」と悩んだ時期がありました。あのときこういう支援があると知っていければ、と、プリンシプル入社後に悔やんだ記憶があります。

ダッシュボード構築

Googleアナリティクスの各指標、オンライン/オフラインの受注データ、各種Web広告レポート、営業管理ツールのレポートデータ……
「分析」が目的なのに、「管理画面」と呼ばれるものをいくつも切り替え、資料化するフェーズに時間を要している企業は多数存在します。会議前は多忙を極める、という方もいらっしゃるでしょう。
さらには、Excelに並んだ数字を読み込むのも一苦労、というケースもあります。
そんな多種多様なデータを一か所に、自動的に、なおかつ一目で課題を発見できる形で集約するのが「ダッシュボード構築」です。
たとえばこれまで弊社では下記のようなダッシュボード構築を実施してきました。

日用品メーカー コンテンツマーケティング効果測定ダッシュボード
中古車販売店 広告効果測定と近未来売上予測ダッシュボード
スポーツ用品メーカー 店舗効率性確認ダッシュボード
楽器メーカー ユーザー離脱ダッシュボード
ヘルスケアメーカー 商品別x顧客のLTVダッシュボード
ECサイト リスティング広告効果測定ダッシュボード
ECサイト 総合Webマーケティングダッシュボード
IT関連グループ 出資先子会社の投資効率確認ダッシュボード

課題を一目で見つけるには、さまざまな表現方法があります。

例:Tableauで予算と実績、前年と今年など2つの値を比較する時に使えるチャート

依頼ごとに、何を可視化すべきか、それはどんなチャートをもって表現すべきか、コンサルティングから開始し、データエンジニアが構築します。

これは弊社のサービスの中でも、ある意味もっとも費用対効果がわかりやすい存在でもあります。それは前述のような、分析する前段階、資料作成にかかる社内工数が削減されることです。

ただ真価は「時間削減」でなく、「考える時間の増加」にあります。
またさらに、各種管理画面を扱いなれていない方、たとえば営業企画やマーケティング担当でなくとも、現状がビジュアライズされることで共に戦略立案できる土壌ができます。

Web解析コンサルティング

PDCAを回す、とはよく聞くフレーズですが、それは一カ月二カ月で完結するものではありません。またビジネス形態によっては、季節性の変動が激しく、先月と今月と来月とでサイトユーザーの動向も全く異なる、というケースもあるでしょう。

そんなとき、中長期的なWeb戦略の伴走者となるのが、「Web解析コンサルティング」です。
週単位、月単位などサイトに応じて定期的に分析を実施。そのときどきの変動や課題を分析しレポート。改善案を提供し、改善案の実施後はその効果検証、さらに検証結果から次の改善案へ……と、PDCAを共に回していきます。

再び個人的な過去の回想になりますが、Webマーケターやアナリストはときに孤独です。
誰かに相談したい課題があるが、自分と同レベル以上にそのサイトを理解し、かつWeb分析もできる人が、社内に複数名いるとはかぎりません。そんなとき、社外とはいえ中長期的な伴走者が存在すればタスク面でもメンタル面でも余裕をもてるように思います。

実際に導入する場合の流れ

コンサルティング内容は、いわばオーダーメイド。型にはまったサービスを提供するものではありません。(それが「コンサルティングって具体的に何?」というイメージをつかみにくくしている側面もあるのでしょう)
コンサルティング導入を検討したいとご相談いただいた場合、まず現状のヒアリングと分析からさせていただきます。そのうえで、何が必要なのかご提案。じっくり検討いただくことになります。

デジタルマーケティング戦略、Web解析、SEO、リスティング広告、Facebook広告、Linkedin広告、Tableauでのデータビジュアライズなどなど、何か弊社でお役に立てそうなことがございましたら、お気軽にご相談ください。ご相談は無料で承っております。
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西田明子

立命館大学卒。データ解析コンサルタント。事業会社にて広告・SEO・分析・UI改善と幅広く経験。

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