海外マーケティング


2016.10.4

レストランシェフからUBERドライバーに

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こんにちは、プリンシプルの楠山です。今週は今、世界中で注目を浴びているUBERのドライバーとの会話の中から、UBER、つまりシェアリングエコノミーのもたらした生活の変化についてお伝えします。

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1:レストランシェフからUBERドライバーに

サンフランシスコ国際空港に行くため午前6時にUBERを使ったところ、素敵な7名乗りの大型車が来ました。運転手の名前はメキシコ出身のミゲル(仮名)です。

話を聞くと、妻と子供5名の合計7名の大家族だそうで、彼は13年間ベトナムレストランで働き、厨房でベトナム麺などの調理を担当していたそうです。その際の時給は$11。月曜日から日曜日、ほぼ休みなしで働いていたとのことでした。
それでも月給は$3000(約30万円相当)だったそうです。また子供たちが多くいるにも関わらず、まったく子供に接する時間が取れない日々が続いていたとのことでした。

2:収入は2倍に、労働時間が大幅に改善

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写真引用:http://www.cheatsheet.com/gear-style/uber-driver-secrets-7-things-to-know-before-working-for-uber.html/?a=viewall

そのような時、知り合いにUBERのドライバーの仕事を紹介してもらったのがきっかけで、2016年4月からまずはパートタイムでドライバーに。そしてすぐに稼ぎが良いとわかりフルタイムで働くようになり、彼の生活は良いほうに好転していきました。
1か月目に$7000ドル、2か月目には$8000と、わずか2か月でレストランの時の2倍以上の収入になったそうです。

また彼の労働時間にも大幅な変化がありました。

今の彼の生活は下記のような感じとのこと。

  • 月~金のみ仕事をし、土日は休み
  • 朝はAM4:00-AM7:00までUBERの仕事。(3時間)
  • AM7:00-AM9:00に家に戻って子供を学校に送る
  • AM9:00-PM0:00までUBERの仕事(3時間)
  • PM0:00-PM3:00まで昼食、仮眠と子供のお迎え
  • PM3;00-PM7:00:UBERの仕事(4時間)
  • PM8時過ぎには次の日に備えて就寝

合計1日10時間ほどで月間200時間。これで8000ドルを稼げるので時給換算で$40になります。
さらにドライバーを紹介すると$1,000もらえるドライバー紹介制度もあるため、親族、友人を積極的に誘っているそうです。

土曜日は稼ぎのある曜日なのですが、いままで家族と時間が取れなかった分、土日は働かないとのこと。

3:今後の夢は家を買うこと

彼の当面の夢はトヨタカローラをUBER用に1台買うこと。現在は家族の7名乗りの車をUBERに使っていますが、より燃費が良く、シート数も少ないコンパクトな5人乗りセダンを買いたいとのこと。プリウスが燃費の観点から良いのは知っているが、トヨタカローラが好きなようです。

また今は4部屋の家をベイエリアに購入したい、という夢を持ち、実際に物件を探しているとのこと。4部屋をベイエリアといえば$1ミリオン、つまり1億円以上はするはずですが、ローンを組んで買う、とのこと。

今の状況がこのまま続くとは限りませんし、以下に記載した「UBERドライバーになる前に知っておくべき7つのこと」という記事を読む限り、他のドライバーとの競争、4.6が普通とされる評価、悪いお客への対応、そしてガソリン等のコストマネジメントなど、簡単に稼げるわけではない、と言っています。
しかしながら今回のミゲルのように、UBERをうまく活用して幸せになるケースがあることも事実です。

参考サイト:UBERのドライバーを始める前に気を付けること

4:シェアリングエコノミーによる生活の変化

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(引用:http://www.pwc.co.uk/issues/megatrends/collisions/sharingeconomy/the-sharing-economy-sizing-the-revenue-opportunity.html

現在、シェアリングエコノミーはシリコンバレーでも1つの大きなビジネスモデルのテーマとなっており、以下のサイトではプライベートジェットから個人の庭や駐車場、果ては知識・経験を貸し出すサービスなど、計200以上のシェアするサービスを掲載しています。 http://www.sidehustlenation.com/sharing-economy-make-extra-money/

UBERは既存のタクシー業界、そしてそれを使う消費者側にも劇的な変化をもたらしましたが、このように働き手にも大きな変化を与え、今のところミゲルはうまくいっているようです。

PWC researchによるとシェアリングエコノミーの市場は、2013年は$15billion(1.5兆円)は2025年には$335billion(34兆円)になるとの予想で今後も様々なサービスが増えてくるでしょう。その中から今回のような、個人の生活を大きく変えるサービスなども多く生まれてくるのではないでしょうか。今後も注目していきたいと思っています。


楠山健一郎

楠山健一郎

1996年国際基督教大学(ICU)卒業。シャープ株式会社で海外営業を経た後、2000年に当時まだ40名以下のベンチャー企業サイバーエージェントに入社、2001年トムソン・ロイターグループに入社し、「ロイターco.jp」をロイターのオンライン戦略の貴重な事業として急成長させる。株式会社オークファンの執行役員事業統括を勤めた後、株式会社プリンシプル社を設立。


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